HTML / Element / Initial coverage

<meter>要素

状態: 初期Coverage 対象: HTML Living Standard 仕様確認日: 2026-09-20

Technical Summary

meter要素は、既知の範囲内にあるscalar measurement、またはfractional valueをゲージとして表します。ディスク使用量、評価値、投票率などが対象です。

meterはタスクの進捗を表す要素ではありません。タスクの完了量にはprogress、計算結果にはoutputを使います。

Definition / Categories

項目定義
意味既知の範囲内にある測定値、または分数値を示すゲージ
CategoriesFlow content、Phrasing content、Labelable、Palpable
ContextPhrasing contentが期待される場所
Content modelPhrasing content。ただし子孫にmeter要素を置かない
Tag omission開始タグ・終了タグとも省略不可
Content attributesグローバル属性、value、min、max、low、high、optimum
DOM interfaceHTMLMeterElement

Meaning boundary: meter / progress / output

要素主な意味選ぶ条件
meter範囲内の測定値下限・上限を持つ値の現在位置を示す
progressタスクの完了進捗処理がどこまで完了したかを示す
output計算・操作の結果入力や処理から得た結果を示す

見た目がゲージであることは要素選択の十分な条件ではありません。範囲内の状態か、タスクの進捗か、計算結果かを主張の対象として分離します。

Six attributes and their roles

属性仕様上の役割
min範囲の下限。省略時は0。
max範囲の上限。省略時は1。
valueゲージが示す測定値。authoring requirementとして指定する。
lowlow rangeの上限。
highhigh rangeの下限。
optimum最適点。低い値が良いか、高い値が良いか、中間が良いかの判断に関係する。

6属性はvalid floating-point numberとして解釈され、範囲と境界の整合性が処理モデルに反映されます。単位そのものはmeterの属性として定義されず、必要なら周辺テキストやtitleで文脈を示します。

Value resolution

ユーザーエージェントは属性値を数値として解析し、次の順序でゲージの点を解決します。

  1. Minimum: 有効なminがあればその値、なければ0。
  2. Maximum: 有効なmaxがあれば候補値、なければ1。候補値がminimum未満ならminimumにする。
  3. Actual value: 有効なvalueがあればその値、なければ0。範囲外ならminimumまたはmaximumへ収める。
  4. Low boundary: 有効なlowがあればその値、なければminimum。範囲内に収める。
  5. High boundary: 有効なhighがあればその値、なければmaximum。low未満にはしない。
  6. Optimum point: 有効なoptimumがあればその値、なければminimumとmaximumの中点。範囲内に収める。

結果として、minimum ≤ actual value ≤ maximum、minimum ≤ low boundary ≤ high boundary ≤ maximum、minimum ≤ optimum point ≤ maximumが成立します。min・maxを省略した範囲は0〜1です。

Low / high / optimum

optimumがlowより低ければ低い領域が最適、highより高ければ高い領域が最適、lowとhighの間なら中間領域が最適として扱われます。実際の色や描画はユーザーエージェントに任されるため、色だけを意味の根拠にしません。

<label for="storage-meter">ストレージ使用率</label>
<meter id="storage-meter" min="0" max="100" low="50" high="80" optimum="20" value="72" title="使用率">72 / 100</meter>

この例では、使用率が低いほど望ましいというモデルをoptimum="20"で示しています。72という現在値はhigh rangeにありますが、最適とは限りません。

Fallback text and labeling

仕様は、対応していないユーザーエージェント向けにもゲージ状態のテキスト表現を要素内に置くことを推奨しています。何を測っているかはlabelなどで明示し、数値・単位・範囲の説明をゲージだけの色に依存させません。

<label for="quota-meter">API quota used</label>
<meter id="quota-meter" min="0" max="1000" value="640" title="requests">640 of 1000 requests</meter>

meterはlabelableですが、フォーム送信のためのsubmittable controlではありません。送信値が必要な場合は別のhidden inputなどに値を同期します。

DOM Interface

API意味境界
value解決済みのactual valueを反映するdouble不正値や範囲外の値は解決後の値として扱われる
min / max解決済みのminimum / maximummaxがminimum未満の場合の補正を含む
low / high解決済みの低境界・高境界low ≤ highとなるように処理される
optimum解決済みの最適点範囲外の候補値は範囲内に収められる
labels関連するlabelのreadonly NodeListlabelable elementとしての関連付けを確認する入口

Fact / Evidence(主張 / 根拠)

仕様上の意味、値の解決、DOM API、アクセシビリティマッピングを、主張・適用条件・根拠位置に分けて記録します。ブラウザーの実測は下のImplementation Evidenceに分離します。

主要Factと根拠位置
種別Fact / 主張条件・範囲状態根拠
SPECmeterは既知の範囲内のscalar measurementまたはfractional valueを表し、タスクの進捗には使わない。測定値には意味のある下限・上限が必要。タスク完了にはprogressを使う。確認済みHTML Standard: the meter element
SPECmin・max・value・low・high・optimumがゲージの意味を決める。各属性はvalid floating-point numberとして解析され、範囲制約と順序に従って解決される。確認済みHTML Standard: attributes and gauge semantics
SPEC省略されたminとmaxは0と1として扱われ、actual valueは範囲内に収められる。max候補がminimum未満の場合、maximumはminimumになる。valueもclampされる。確認済みHTML Standard: value resolution
SPECHTMLMeterElementは6つのdouble属性とreadonlyのlabelsを公開する。value、min、max、low、high、optimum、labels。確認済みHTML Standard: HTMLMeterElement
AAMmeterはHTML-AAMでmeter roleに対応し、値属性はアクセシビリティAPIの値mappingと関係する。HTML-AAMのelement・attribute mapping。実際のブラウザーAccessibility Tree、platform API、支援技術の結果は別途観測する。仕様確認済みHTML-AAM: meter

Evidence

  1. HTML Standard: The meter element — meaning、categories、attributes、value resolution、DOM interface
  2. HTML Accessibility API Mappings: meter — element role、value・min・maxなどのmappingの入口
  3. Web Platform Tests: HTML forms — meter関連の仕様テストを選定する入口

Implementation Evidence

ここには、ブラウザーで実際に見た結果を記録します。仕様に書かれた内容と、一つのブラウザーで確認した内容を分け、まだ調べていないことも示します。

今回のfixture: meter-v1で既定値、不正な値、範囲外の値がどう扱われるか、JavaScriptから読み取れる値、labelとの関連を調べました。範囲を決める属性も含めています。

meter要素の実装Evidence登録表
種別再現確認の範囲記録する条件状態
IMPL 既定値、範囲外と不正な値の補正、ブラウザーが読み取った値、labelとの関連 Chrome 154.0.0.0 / Windows (Win32)、2026-10-04。meter-v1で既定値、範囲外の補正、不正値の既定値、各ゲージにlabelが1つ関連することを確認。値を操作して変える動作と他ブラウザーは未測定 一部を確認済み
WPT meter element、属性解析、境界値、DOM APIに対応するテスト Chrome 154.0.0.0 / Windows (Win32)、2026-10-04。meter.htmlは50/50合格、meter-leading-plus-sign.htmlは12/12合格。合計62件合格。ほかのWPTと他ブラウザーは未実行

実測時のテスト版は未記録です。リンク先の内容は変わることがあり、当時と同じテストで再確認できるとは限りません。

選定2件で62/62合格
AAM 支援技術に伝わるmeterの種類(role)、labelから得る名前、現在値、範囲値 Chrome 154.0.0.0のブラウザーAccessibility Treeで4つのゲージのrole、label由来の名前、現在値を確認。Treeからmin/maxは読み取れず、Windows UIA・支援技術・low/high/optimumの公開は未確認 ブラウザーTreeで一部確認

単一環境でのブラウザー観測を、すべてのブラウザー・platform API・支援技術に共通する結果として登録しません。

Coverage / Open Issues

  • 確認済み意味、Categories、Context、Content model、tag omission、content attributes
  • 確認済みmin/max/value/low/high/optimumの仕様上の役割と値の解決モデル
  • 確認済みHTMLMeterElementの主要APIとHTML-AAMのmeter mappingの入口
  • 未完了Chrome、Firefox、Safariでの属性・IDL・描画・low/high/optimumの実装比較
  • 未完了選定外のWPTと、境界値・不正値・動的変更に関する他ブラウザーとの比較
  • 未完了HTML-AAMの全mapping、platform API、支援技術の読み上げ、単位とtitleの実装差

今回の結果はChrome 154の一環境とWPTの選定2ファイルに限ります。他ブラウザー、Windows UI Automation、支援技術、値を操作して変える動作は未確認です。

Related surface

初心者向けの測定値、フォーム送信との違い、progress・outputとの使い分けはYugienのmeter要素ページを参照してください。タスク完了の進捗はprogress要素、計算結果はoutput要素で確認できます。