Excel VBA
The Name property in Excel VBA assigns a specific name to Excel objects (cells, ranges, sheets, etc.), allowing them to be easily referenced through it.
Name [property]
Excel VBAの Nameプロパティについての説明ですが、皆さんが使い慣れているニックネームのようなものと考えてください。人が名前を持っているように、Excelの各シートや範囲にも、それぞれ特定の名前をつけることができます。これを Nameプロパティと呼びます。
例えば、学校でクラスの名簿を作るとき、「1番 山田太郎」のように、各生徒に番号と名前がありますよね。Excelでも同じことができて、たとえば A1セルに「山田太郎」と入力したデータがあったとして、そのセルやセルの範囲に「名簿1番」という名前をつけることができるのです。この「名簿1番」というのが Nameプロパティに当たります。
この機能の便利なところは、セルや範囲に名前をつけておくことで、後からその名前を使って簡単にそのセルや範囲を参照できるようになることです。例えば、複雑な計算式を書くときに、「A1」とセルを指定する代わりに、「名簿1番」と書くだけで、そのセルを指すことができます。これは、道に名前がついていると、目的地を見つけやすくなるのと同じ原理です。
VBAでは、この Nameプロパティを使って、プログラムの中から Excelの特定の範囲やシートに名前をつけたり、名前を使ってその範囲やシートを操作したりすることができます。プログラムを書くときに、「A1:C10」といった具体的な範囲を指定するよりも、「売上データ」という名前を使った方が、何を指しているのかが分かりやすく、また後で範囲が変わったとしても、名前はそのままにしておけば、プログラムの変更は不要というメリットがあります。
簡単に言うと、Nameプロパティは Excelの中の特定の場所にニックネームをつけて、そのニックネームで簡単にその場所を見つけられるようにする便利な機能です。日常生活で物や場所に名前をつけるのと同じ感覚で、Excelでも使うことができるんですね。