Git

The 'git config' command in Git is used to manage and change the configuration settings for Git's behavior at the system-wide, user, and repository levels.

git config

　Gitの git configコマンドは、Gitの設定を管理するために使用されるコマンドです。このコマンドを使うことで、ユーザーは Gitの動作やリポジトリの設定をカスタマイズすることができます。

git configコマンドの使用範囲

システム全体の設定

全てのユーザーと全てのリポジトリに対して適用される設定。通常、/etc/gitconfigファイルに保存されます。

Git Bash

git config --system <設定項目> <値>

ユーザー単位の設定

特定のユーザーに対して適用される設定。通常、ユーザーのホームディレクトリにある .gitconfigまたは ~/.config/git/configファイルに保存されます。

Git Bash

git config --global <設定項目> <値>

リポジトリ単位の設定

特定のリポジトリに対して適用される設定。リポジトリのルートディレクトリにある .git/configファイルに保存されます。

Git Bash

git config --local <設定項目> <値>

※--localオプションはデフォルトであり、省略可能です。

よく使われる設定項目

ユーザー情報の設定

Git Bash

git config --global user.name "Your Name"
git config --global user.email "your.email@example.com"

これにより、コミットに使用される名前とメールアドレスが設定されます。

エディタの設定

Git Bash

git config --global core.editor "code --wait"

デフォルトのテキストエディタを設定します。ここの例では Visual Studio Codeを指定しています。

デフォルトのブランチ名の設定

Git Bash

git config --global init.defaultBranch main

新しいリポジトリを作成する際のデフォルトのブランチ名を設定します。

差分の色付け

Git Bash

git config --global color.ui auto

Gitの出力に色を付けて見やすくします。

設定の確認と削除

設定の確認

Git Bash

git config --list

設定されているすべての項目を一覧表示します。

※このコマンドを使うと、次のコマンドを受け付けなくなることがあります。その場合は、「q」と打つことによって解消されるようです。

特定の設定の確認

Git Bash

git config <設定項目>

例：ユーザー名

Git Bash

git config user.name

設定の削除

Git Bash

git config --unset <設定項目>

例：ユーザー名

Git Bash

git config --unset user.name

設定ファイルの直接編集

　設定ファイルはテキストエディタで直接編集することも可能です。

システム全体の設定

/etc/gitconfig

ユーザー単位の設定

~/.gitconfig または ~/.config/git/config

リポジトリ単位の設定

リポジトリのルートディレクトリ/.git/config

　これらのファイルを開いて必要な設定を追加、変更、削除することができます。