Git

The `git log` command in Git is used to display the detailed commit history of a repository.

git log

 Gitの git logコマンドは、リポジトリのコミット履歴を表示するために使用される非常に強力なコマンドです。git logを使用することで、過去のコミット情報や変更履歴を詳細に確認することができます。

基本的な使い方

Git Bash

git log

 このコマンドを実行すると、以下のような情報が表示されます。

コミットハッシュ
各コミットを一意に識別するための SHA-1ハッシュ。
作者
コミットを行った人の名前とメールアドレス。
日付
コミットが行われた日時。
コミットメッセージ
コミットに対する説明。

主なオプション

 git logには多くのオプションがあり、表示内容をカスタマイズすることができます。

表示形式を変更するオプション
--oneline
各コミットを一行で表示します。簡潔な表示が必要な場合に便利です。

Git Bash

git log --oneline
実行結果の各行はコミットのハッシュ値(最初の7文字程度)とコミットメッセージから構成されています。

Git Bash

a1b2c3d (HEAD -> main) Fix: 誤字を修正
e4f5g6h Add: 認証モジュールのユニットテストを追加
i7j8k9l Refactor: ユーザーサービスのパフォーマンスを向上
m0n1o2p Implement: プロフィールカスタマイズの新機能を実装
q3r4s5t Update: 依存関係を最新バージョンに更新
--graph
コミット履歴をグラフィカルに表示します。ブランチの分岐やマージが視覚的にわかりやすくなります。

Git Bash

git log --graph
--decorate
各コミットにブランチ名やタグを付けて表示します。

Git Bash

git log --decorate
--pretty=format:
コミットの表示形式をカスタマイズします。例えば、以下のコマンドはコミットハッシュとメッセージだけを表示します。

Git Bash

git log --pretty=format:"%h - %s"
フィルタリングオプション
-n
最新のn件のコミットのみを表示します。

Git Bash

git log -n 3
--since, --until
指定した期間のコミットのみを表示します。

Git Bash

git log --since="2023-01-01" --until="2023-12-31"
--author
指定した作者のコミットのみを表示します。

Git Bash

git log --author="John Doe"
--grep
コミットメッセージに特定の文字列を含むコミットのみを表示します。

Git Bash

git log --grep="bug fix"
その他の便利なオプション
-p
各コミットの差分も表示します。コードの変更内容を確認するのに役立ちます。

Git Bash

git log -p
--stat
各コミットごとに変更されたファイルとその変更量を表示します。

Git Bash

git log --stat

 git logコマンドは、Gitリポジトリの履歴を調査し、必要な情報を得るための非常に重要なツールです。多くのオプションを組み合わせて使用することで、目的に応じた履歴の表示が可能になります。Gitの履歴管理やデバッグを行う際には、このコマンドを活用することで、より効率的に作業を進めることができます。