科学

なぜタイヤには溝があるの?

まず答え

タイヤの溝は、タイヤが道路に触れている部分から水を外へ逃がす通り道です。水を逃がすと、タイヤが道路をつかみやすくなり、ぬれた道で滑りにくくする助けになります。

溝が深いタイヤでは水が溝を通って外へ流れ、溝が浅いタイヤでは水が残りやすい様子を比べた図。
タイヤが道路に触れる部分を上から見た簡略図です。左は水が溝を通って外へ流れる様子、右は溝が浅いと水が残りやすい様子です。実際の排水や滑りやすさは、溝の模様、水の量、速度などによって変わります。

溝が水を逃がすしくみ

ぬれた道を走ると、タイヤが道路に触れる部分に水が入り込みます。タイヤが回ると、溝がその水を触れている部分の外へ導きます。雨水を流す溝に似た働きです。ただし、溝が水をすべて取り除くわけではありません。溝の模様には種類があり、水を逃がすだけでなく、止まる力や曲がるときの安定にも関わります。

溝がすり減ると?

溝が浅くなると、水を逃がす働きが弱くなります。水がたまった道を速く走ると、水を逃がしきれず、タイヤが水の上に乗ったようになって道路をつかみにくくなることがあります。これを「ハイドロプレーニング」といいます。起きるかどうかは、速度、水の深さ、路面やタイヤの状態にも左右されます。

覚えておきたいこと

溝があっても、雨の日に必ず安全とは限りません。雨の日は速度を落とし、溝の減りが気になるときはタイヤ販売店などに点検を頼みましょう。

参考資料