なぜ車のサイドミラーでは、後ろの車が小さく遠く見えることがあるの?
まず答え
一部のサイドミラーには、表面が外側へふくらんだ「凸面鏡」が使われています。凸面鏡は平らな鏡より広い範囲を映せますが、後ろの車は小さく映ります。そのため、実際より遠くに感じることがあります。
凸面鏡が広い範囲を映すしくみ
光が鏡に当たって跳ね返ることを「反射」といいます。平らな鏡では、光は鏡のどの場所でも同じ反射の決まりにしたがって跳ね返ります。凸面鏡は場所によって表面の向きが少しずつ違うため、光が跳ね返る向きも広がります。その結果、平らな鏡より広い範囲を映せます。
映ったものが小さく見える理由
凸面鏡に当たって跳ね返った光は、広がる向きへ進みます。目に届いた光を鏡の奥へたどると、そこから光が来たように見えます。そのため、鏡の向こうに本物がなくても、そこに像があるように見えます。像は実物より小さく、上下が逆になりません。このように、実際には物がない場所に見える像を「虚像」と呼びます。
遠くにある車は、近くの車より小さく見えます。凸面鏡は像そのものも小さくするため、映った車が実際より遠いように感じられることがあります。米国運輸省道路交通安全局も、凸面鏡は後ろの広い範囲を映す一方、物が実際より遠くにあるように見えることがあると説明しています。
すべてのサイドミラーが同じ形とは限らない
車のサイドミラーには、平らな鏡や凸面鏡などがあります。車種やミラーによって形や見え方は異なり、すべてのミラーで同じ距離感になるわけではありません。自分の車のミラーの特徴は、取扱説明書などで確かめられます。
ここがポイント
- 凸面鏡は、平らな鏡より広い範囲を映せます。
- そのかわり、映った車は小さく見え、実際より遠く感じることがあります。
- ミラーの形や見え方は車によって異なります。