人体・生命

なぜ飛行機に乗ると耳がつまるの?

まず答え

飛行機が上昇したり下降したりすると、客室の気圧が変わります。耳の中の気圧はすぐには同じように変わらないことがあり、鼓膜の両側に差ができます。その差で、耳がふさがったように感じます。

30秒でわかる

鼓膜は、耳の穴と耳の奥を分ける薄い膜です。鼓膜の内側には「中耳」という小さな空間があり、そこは空気で満たされています。中耳と鼻・のどの奥をつなぐ「耳管」という細い通り道が開くと、空気が出入りして鼓膜の両側の気圧が近づきます。気圧の調整が追いつかない間、耳がつまったり、聞こえにくくなったりします。

鼓膜の両側に気圧差ができる

鼓膜の外側は、耳の穴を通って客室の空気につながっています。内側には中耳の空気があります。気圧は、空気が周りを押す力のことです。鼓膜の外側と内側でこの力が違うと、鼓膜が押され、耳に圧迫感が出ることがあります。

耳管が空気を通して調整する

耳管は中耳と鼻の奥をつなぐ通り道です。ふだんは閉じていますが、飲み込んだり、あくびをしたり、何かをかんだりすると、短い間開くことがあります。そのとき空気が中耳へ入ったり外へ出たりして、鼓膜の両側の気圧を近づけます。

着陸に向けて下降するとき

飛行機が上昇すると客室の気圧は下がる方向へ変わり、下降すると上がる方向へ変わります。上昇中は中耳から空気が外へ出て、下降中は中耳へ空気が入る必要があります。耳管がすぐに開かないと、特に下降中に気圧差が残り、耳のつまった感じや痛みが出やすくなります。

風邪や鼻づまりがあると、耳管のまわりが腫れて空気が通りにくくなることがあります。そのため、飛行機の気圧の変化を感じやすくなる場合があります。

耳がポンと鳴るのはなぜ?

耳管が開いて空気が動くとき、耳の中で「ポン」と鳴ったように感じることがあります。この音がしても、鼓膜が破れたとは限りません。両側の気圧が近づくときに鳴ることがあります。

耳のつまった感じを軽くするには

飲み込む、あくびをする、水を飲む、ガムをかむといった動きで耳管が開きやすくなり、気圧差が小さくなることがあります。耳の痛みが強いときや、飛行機を降りたあとも聞こえにくさが続くときは、医療機関に相談してください。

参考資料