科学

なぜ玉ねぎを切ると涙が出るの?

まず答え

玉ねぎを切ると、細胞がこわれて化学反応が始まり、空気中に広がる刺激物質ができます。それが目に届くと、目を守る反射で涙が増えます。

しくみ

玉ねぎの細胞には、硫黄を含む成分と、化学反応を助ける酵素があります。酵素は、細胞の中で化学反応が進むのを助ける物質です。切ると細胞がこわれて中身が混ざり、いくつかの反応が始まります。

その結果、空気中に広がりやすい刺激物質ができます。この物質が目の表面に届いて神経を刺激すると、涙腺に合図が送られます。涙腺は涙を増やし、刺激物を洗い流そうとします。

悲しい涙とは違うの?

玉ねぎで出るのは、悲しみなどの感情がきっかけの涙ではありません。目への刺激に反応して自動で出る「反射性の涙」です。涙が目を守る働きは、「なぜ涙が出るの?」でも紹介しています。

ここがポイント

涙の原因になる物質は、切る前から完成した形でたまっているのではなく、細胞がこわれたあとに作られます。主な催涙物質の化学名は「(Z)-propanethial S-oxide」です。名前を覚えるより、「切るとできて、目を刺激する物質」と理解すれば十分です。

参考資料