なぜトイレの水は渦を巻いて流れるの?
まず答え
渦を作るタイプの便器では、水を出す穴の向きと便器の形によって、洗浄水が内側を回る流れになります。この流れで便器の広い面を洗えるようにしています。
水はどうして回り始めるの?
レバーやボタンで流すと、洗浄水が便器へ流れます。渦を作る方式では、吐水口(便器へ水を出す場所)から水を横向きに出し、便器の曲線に沿わせます。水が同じ向きに押し出されて進むため、ぐるりと回る流れができます。
水の出る穴の数や場所、便器の形は製品によって違います。渦を作らずに水を流す方式もあるので、すべてのトイレで同じ渦が見えるわけではありません。
渦にはどんな役割があるの?
水が便器の内側を回ると、広い範囲に水が届き、表面の汚れを洗い流しやすくなります。渦を使って便器の内側を洗い、使う水の量も抑える設計があります。
渦そのものが汚れを排水口へ吸い込むわけではありません。洗浄水が汚れを便器の排水路へ運びます。排水路は、汚れを便器の外へ流す通り道です。排水のしくみも、便器の種類によって異なります。
地球の自転で回る向きが決まるの?
地球の自転は、動く空気や水に少し影響します。この影響は「コリオリの力」と呼ばれ、台風のような大きな空気の動きには関係します。しかし、便器の中では影響がとても小さく、水の出る向きや便器の形のほうが渦の向きを強く決めます。
そのため、北半球と南半球で、渦が必ず逆向きになるという決まりはありません。同じ形の便器なら、設置する場所が変わっても、水が出る向きは同じです。
ここがポイント
見える渦は、便器の形と洗浄水の出し方で作られています。便器の内側を洗うためのしくみであり、地球の自転が回る向きを決めているわけではありません。