API

API とは?

 API とは Application Programming Interface の略です。

 直訳すると「アプリケーションをプログラムする時のインターフェイス」といった感じになります。

 ここでいうインターフェイス( Interface )は、データをやり取りするために決められた規格や仕様のことを指しています。

 ウェブアプリケーションを作る際に、API がなかった場合、1から全部プログラムしていくことになります。これには膨大な時間とコストがかかってしまいますし、それをプログラムした人でないと編集や更新ができなかったりします。そのプログラムを使うユーザーも、同じサービス内容なのに作り手によって操作が違っていた場合は戸惑ってしまいます。

 ですが、あらかじめ決められたソースがあってそれを共有することができれば、作業時間を短縮できますし、コストダウンを図ることも可能になります。しかも、比較的手軽に使用可能となります。ユーザーも同じ内容のサービスが、統一された使い方になっていればわかりやすくなります。

 これが API の利点ではないでしょうか。

 以下は、ウェブアプリケーションを作成する際に、必要になりそうな技術仕様の一覧です。HTML5 から追加・標準化された API が中心ですが、それ以外の関連仕様も含まれています。


Canvas API
 JavaScript で 2D グラフィックを描けます。
 いままでは web で画像を表示する時は JPG、GIF、PNG などを使うのが一般的でした。
 Canvas API を使えば HTML や JavaScript だけで画像を描画できますのでグラフの表示やゲームの処理などが高速になります。
Console API
コンソール画面に表示させているメソッド。JavaScript の開発には欠かせない API で、よく使われている console.log() の他にも様々な種類の Console API が存在します。
CSS3
CSS2 を拡張・発展させた CSS の次世代バージョンです。 アニメーション・透明化・角丸などが CSS の指定だけで実現できます
Drag and Drop API (ドラッグ&ドロップ)
 ドラッグ&ドロップ機能専用のイベントや API を使用して、JavaScript でドラッグ&ドロップを実現できます。
 HTML5 では「 draggable="true" 」を付けるだけでほぼすべての要素がドラッグ&ドロップ可能になります。
 上手く活用すると、詳しい説明がなくても直感で操作できるようなサイトやアプリケーションを作れるのでユーザビリティーも良くなります。
更にアイデア次第でアプリやゲームなど面白い使い方ができると思います。
Geolocation API
Geolocation APIは、ユーザーの位置情報を扱うためのAPIです。
OpenStreetMap [ Site ]
Web Storage (ウェブ ストレージ)
 JavaScript でユーザーのローカル環境へのデータ(ログイン情報、入力情報、EC サイトのカート情報など)の保存・上書き・削除・全クリアなどの操作を行うことができます。クッキー( HTTP cookie )とよく似ていますが、保存できる容量が大きいため、例えば、オフラインでもウェブアプリケーションを動作させられるだけの 必要十分なデータを保存させられます。また、有効期限も無く、セキュリティも cookie より高いようです。
Web Workers (並列スレッド処理)
 通常ブラウザは平行に処理をせずに直列に処理をするので JavaScript などの処理中に他の操作や処理を受け付けません。
 Web Workers は処理を平行に行うための API です。
 Web Workers を使えば画面表示を最優先させながらも裏で重い処理をさせる事もできます。
※ Worker とは一つの処理の単位、つまりスレッドの事です。