CSS
A new color specification method that reproduces colors naturally as seen by the human eye.
lab()
色の指定に新しい方法が登場!
CSSではこれまで「赤」「青」などをrgb()
やhsl()
で指定していましたが、最近はもっと人間の見た目に近い形で色を指定できる方法として、lab()
が使えるようになってきました。
lab()とは?
lab()
は、人間の視覚に基づいた色の指定方法です。以下のような特徴があります:
- 色の「明るさ」と「色味」を分けてコントロールできる
- 同じ差の数値でも、人間の目にとって色の違いが一貫して見える
- 色のグラデーション(補間)が自然で滑らか
- 色の再現性が高く、特にデザインの品質を重視する場面で有利
例:こんなふうに使います
background-color: lab(70% -20 40);
- 70%
- 明るさ(L値)
- -20
- 緑よりの色(a軸)
- 40
- 黄色よりの色(b軸)
この指定方法は、印刷やプロ向けグラフィックの現場でも使われるLab色空間をWebに持ち込んだものです。
注意点
2025年現在、lab()
はすべてのブラウザで完全対応しているわけではありません。最新のChromeやFirefoxでは使えますが、Safariや古い環境では注意が必要です。
color: lab()
などを使うときは、必ずフォールバックの色指定も一緒に書いておくと安心です。