HTML

HyperText Markup Language hgroup element.

【注意】hgroup 要素は、HTML5 の仕様から削除されるようです。

hgroup 要素(セクションの見出しを表す、見出しをまとめる)

 hgroup 要素はセクションの見出しと、それに付随する小見出しや副題やキャッチフレーズなど、見出しが複数の階層にある場合、<h1>-<h6>などの見出しセットをグループ化してまとめるために使用します。

 hgroup 要素はセクションの見出しですから、文書を要約したり概要を把握する目的ために、一定のルールに従って見出しのテキスト内容とランクが決められます。見出しのテキスト内容は、<hgroup>~</hgroup> の下にある <h1>-<h6> の中で最もランクの高い要素のテキスト内容となります。それ以外は小見出しや副題を表すことになります。また、hgroup 要素の見出しランクは、<hgroup>~</hgroup> の下にある <h1>-<h6> の中で最もランクの高い要素と同じランクとなります。

 以下の例では、<hgroup>~</hgroup> の下にある <h1> の内容がセクションの見出しとなり、見出しランクは <h1> と同等となります。文書が要約される際には、<h2> の内容が副題として隠されるのがポイントです。

 それぞれは、見出しレベルが異なる h1~h6 要素だけでマークアップしなければいけません。hgroup 要素の中に、h1~h6 要素以外の要素を入れる事はできませんので、注意してください。

▼小見出しを伴った見出しのマークアップ例
<section>
  <hgroup>
   <h1>岐阜の鵜飼</h1>
   <h2>長良川の1300年の伝統</h2>
  </hgroup>
  <p>長良川の鵜飼いは、...</p>
  :
  :
  :
</section>

 これで、h2 要素は、セマンティクス上は小見出しを表すことになります。

 hgroup 要素は複数のレベルの異なる見出し要素を入れますが、それぞれでセクションが形成されるわけではない点が特徴です。hgroup 要素に含まれている見出し要素のうち、レベルが一番高いものが、アウトライン上での見出しとして採用され、それ以外の見出し要素は、アウトラインからは除外されます。上の例では、h1 要素のみがアウトラインの見出しとして採用され、h2 要素はアウトラインに現れません。

 次のように、hgroup 要素を使わずにマークアップすると、全く異なるアウトラインを形成する事になりますので、注意してください。

▼ hgroup 要素を使わなかった場合のマークアップ
<section>
  <h1>岐阜の鵜飼</h1>
  <h2>長良川の1300年の伝統</h2>
  <p>長良川の鵜飼いは、...</p>
  :
  :
  :
</section>

 このアウトラインは、次のようになります。

▼アウトライン
岐阜の鵜飼
	長良川の 1300年の伝統

 p 要素以降のコンテンツは、h2 要素でマークアップされた「長良川の 1300年の伝統」という見出しが付いたコンテンツになってしまいます。つまり、次のようにマークアップしたのと同じになってしまいます。

▼アウトラインが同じになるマークアップ
<section>
  <h1>岐阜の鵜飼</h1>
  <section>
   <h2>長良川の 1300年の伝統</h2>
   <p>長良川の鵜飼いは、...</p>
   :
   :
   :
  </section>
</section>

HTML5 へのバージョンアップによる変更点

 hgroup 要素は、HTML5 から新たに追加された要素です。

hgroup 要素の概要

カテゴリー

フロー・コンテンツ

ヘッディング・コンテンツ

コンテンツ・モデル 1個以上の h1~h6 要素
利用可能な場所 フロー・コンテンツが期待される場所
開始タグ 必須
終了タグ 必須
要素固有のコンテンツ属性 なし
標準的なスタイル hgroup {
  display: block;
}