JavaScript
HTMLElement
HTMLElementは、全ての HTML要素が共通して実装しているインターフェイスです。全ての HTML要素は、これと同じインターフェイスか、または、これを継承した独自のプロパティやメソッドを追加したインターフェイスを持っています。
概要
- 名前
- HTMLElement
- 継承
- Element > HTMLElement
- 実装
- DocumentAndElementEventHandlers
- ElementCSSInlineStyle
- ElementContentEditable
- GlobalEventHandlers
使用例
Sample
var element = document.createElement("a");
// <a></a>
element.title = "WOT";
// <a title="WOT"></a>
element.lang = "ja";
// <a title="WOT" lang="ja"></a>
element.textContent = "リンク";
// <a title="WOT" lang="ja">リンク</a>
これは HTMLElementを作成する例です。作成されるのはHTMLAnchorElementですが、これはHTMLElementのインターフェイスを含んでいます。
プロパティ
親である Element からプロパティを継承しており、 DocumentAndElementEventHandlers, ElementCSSInlineStyle, GlobalEventHandlers, HTMLOrForeignElement, TouchEventHandlers からのプロパティを実装しています。
- HTMLElement.accessKey
- HTMLのグローバル属性である accesskey属性を反映します。
- HTMLElement.accessKeyLabel [読取専用]
- accesskey属性で設定したアクセスキーの内容を返します。
- HTMLElement.contentEditable
- DOMString。この文字列が true の場合は要素が編集可能、false の場合は編集不可です。
- HTMLElement.isContentEditable [読取専用]
- 要素のコンテンツが編集可能か否かを示す Boolean を返します。
- HTMLElement.contextMenu
- 要素に割り当てたコンテキストメニューを表す HTMLMenuElement です。null になる可能性があります。
- HTMLOrForeignElement.dataset [読取専用]
- 要素の カスタムデータ属性 (data-*) を読み書きできるスクリプトの DOMStringMap を返します。
- HTMLElement.dir
- 要素の記述方向を表す dir グローバル属性を反映する DOMString です。可能な値は、"ltr" および "rtl"、"auto" です。
- HTMLElement.draggable
- 要素がドラッグ可能かどうかを示す Boolean です。
- HTMLElement.dropzone [読取専用]
- dropzone グローバル属性を反映し、要素のドロップ操作に関する動作を記述する DOMSettableTokenList を返します。
- HTMLElement.hidden
- 要素が hidden か否かを示す Boolean です。
- HTMLElement.inert
- Boolean で、ユーザー操作イベント、ページ内テキスト検索 (「ページ内を検索」)、テキストの選択において、ユーザーエージェントが指定したノードがないかのように動作するかどうかを示します。
- HTMLElement.innerText
- ノードやその子孫の「描画される」テキストの内容を表します。ゲッターとしては、およそユーザーがカーソルで要素の内容を選択してからクリップボードにコピーしたときのテキストに相当します。
- HTMLElement.itemScope
- アイテムのスコープを表す Boolean です。
- HTMLElement.itemType [読取専用]
- DOMSettableTokenList… を返します。
- HTMLElement.itemId
- アイテム ID を表す DOMString です。
- HTMLElement.itemRef [読取専用]
- DOMSettableTokenList… を返します。
- HTMLElement.itemProp [読取専用]
- DOMSettableTokenList… を返します。
- HTMLElement.itemValue
- アイテムの値を表す Object を返します。
- HTMLElement.lang
- 要素の属性およびテキスト、要素のコンテンツの言語を表す DOMString です。
- HTMLElement.noModule
- Boolean であり、モジュールスクリプトに対応しているユーザーエージェントでインポートしたスクリプトが実行されるかどうかを示します。
- HTMLOrForeignElement.nonce
- 指定されたフェッチが実行を許可されるかどうかを判断するために Content Security Policy が使用する、一度だけ使用される暗号学的な数値を返します。
- HTMLElement.offsetHeight [読取専用]
- レイアウトに対して相対的な要素の高さを含む double 値を返します。
- HTMLElement.offsetLeft [読取専用]
- この要素の左境界線からその offsetParent の左境界線までの距離である double 値を返します。
- HTMLElement.offsetParent [読取専用]
- 現在計算済みのすべてのオフセット計算値からの要素である Element を返します。
- HTMLElement.offsetTop [読取専用]
- 要素の上境界線からその offsetParent の上境界線までの距離である double 値を返します。
- HTMLElement.offsetWidth [読取専用]
- レイアウトに対して相対的な要素の幅を含む double 値を返します。
- HTMLElement.properties [読取専用]
- HTMLPropertiesCollection… を返します。
- HTMLElement.spellcheck
- スペルチェック を制御する Boolean です。これはすべての HTML 要素上で提供されていますが、すべての要素に効果があるとは限りません。
- HTMLElement.style
- 要素の style 属性の宣言を表すオブジェクトである CSSStyleDeclaration です。
- HTMLElement.tabIndex
- タブ順内の要素の位置を表す long 値です。
- HTMLElement.title
- マウスポインターが要素上に置かれた時に現れるポップアップボックスのテキストを含む DOMString です。
- HTMLElement.translate
- translation を表す Boolean です。
イベントハンドラー
ほとんどのイベントハンドラープロパティは、 onXYZ の形であり、 DocumentAndElementEventHandlers, GlobalEventHandlers, TouchEventHandlers の何れかのインターフェイスで定義されていて、 HTMLElement により実装されています。さらに HTMLElement 固有のイベントプロパティがいくつかあります。
- HTMLElement.oncopy
- copy イベントのイベントハンドリングコードを返します (バグ 280959)。
- HTMLElement.oncut
- cut イベントのイベントハンドリングコードを返します (バグ 280959)。
- HTMLElement.onpaste
- paste イベントのイベントハンドリングコードを返します (バグ 280959)。
- TouchEventHandlers.ontouchstart
- touchstart イベントのイベントハンドリングコードを返します。
- TouchEventHandlers.ontouchend
- touchend イベントのイベントハンドリングコードを返します。
- TouchEventHandlers.ontouchmove
- touchmove イベントのイベントハンドリングコードを返します。
- TouchEventHandlers.ontouchenter
- touchenter イベントのイベントハンドリングコードを返します。
- TouchEventHandlers.ontouchleave
- touchleave イベントのイベントハンドリングコードを返します。
- TouchEventHandlers.ontouchcancel
- touchcancel イベントのイベントハンドリングコードを返します
メソッド
親である Element からメソッドを継承しており、 DocumentAndElementEventHandlers, ElementCSSInlineStyle, GlobalEventHandlers, HTMLOrForeignElement, TouchEventHandlers からのメソッドを実装しています。
- HTMLElement.attachInternals()
- ElementInternals のインスタンスをカスタム要素に割り当てます。
- HTMLOrForeignElement.blur()
- 現在フォーカスされている要素からキーボードフォーカスを外します。
- HTMLElement.click()
- 要素にマウスクリックイベントを送信します。
- HTMLOrForeignElement.focus()
- 要素に現在のキーボードフォーカスを当てます。
- HTMLElement.forceSpellCheck()
- 要素上のコンテンツに対してスペルチェックを実行します。
イベント
これらのイベントを待ち受けするには addEventListener() を用いるか、イベントリスナーをこのインターフェイスの onイベント名 プロパティに代入するかしてください。
- invalid
- 制約の検証で、要素が制約を満たさなかった場合に発行されます。
oninvalid プロパティからも利用できます。
アニメーションイベント
- animationcancel
- アニメーションが予期せず中断されたときに発行されます。
onanimationcancel プロパティからも利用できます。
- animationend
- アニメーションが正常に完了したときに発行されます。
onanimationend プロパティからも利用できます。
- animationiteration
- アニメーションが1回分完了したときに発行されます。
onanimationiteration プロパティからも利用できます。
- animationstart
- アニメーションが開始されたときに発行されます。
onanimationstart プロパティからも利用できます。
入力イベント
- beforeinput
- <input>, <select>, <textarea> のいずれかの要素が変更される前に発行されます。
- input
- <input>, <select>, <textarea> のいずれかの要素の value が変更されたときに発行されます。
oninput プロパティからも利用できます。
- change
- <input>, <select>, <textarea> のいずれかの要素の value が変更され、ユーザーが確定したときに発行されます。 input イベントとは異なり、 change イベントは要素の value が変更されるたびに発行されるわけではありません。
ポインターイベント
- gotpointercapture
- setPointerCapture() を用いて要素がポインターをキャプチャしたときに発行されます。
ongotpointercapture プロパティからも利用できます。
- lostpointercapture
- キャプチャされたポインターが解放されたときに発行されます。
onlostpointercapture プロパティからも利用できます。
- pointercancel
- ポインターイベントがキャンセルされたときに発行されます。
onpointercancel プロパティからも利用できます。
- pointerdown
- ポインターがアクティブになったときに発行されます。
onpointerdown プロパティからも利用できます。
- pointerenter
- ポインターが要素またはその子孫の一つのヒットテスト境界に入ったときに発行されます。
onpointerenter プロパティからも利用できます。
- pointerleave
- ポインターが要素のヒットテスト境界から出たときに発行されます。
onpointerleave プロパティからも利用できます。
- pointermove
- ポインターの座標が変化したときに発行されます。
onpointermove プロパティからも利用できます。
- pointerout
- ポインターが要素のヒットテスト境界を (他の理由で) 出たときに発行されます。
onpointerout プロパティからも利用できます。
- pointerover
- ポインターが要素のヒットテスト境界に入ったときに発行されます。
onpointerover プロパティからも利用できます。
- pointerup
- ポインターがアクティブではなくなったときに発行されます。
onpointerup プロパティからも利用できます。
トランジションイベント
- transitioncancel
- CSS トランジションがキャンセルされたときに発行されます。
ontransitioncancel プロパティからも利用できます。
- transitionend
- CSS トランジションが完了したときに発行されます。
ontransitionend プロパティからも利用できます。
- transitionrun
- CSS トランジション が最初に作成されたときに発行されます。
ontransitionrun プロパティからも利用できます。
- transitionstart
- CSS トランジションが実際に開始されたときに発行されます。
ontransitionstart プロパティからも利用できます。