JavaScript

リテラル

 JavaScriptでプログラムに直接記述するデータ値のことをリテラルと呼びます。

 プログラムが解釈可能なリテラルを使うことによって、文字列や数値などの固定値をコードで使用できます。また、一部のオブジェクト(配列や正規表現)も、リテラルを使うことでコードを簡略化して定義(記述)することができます。

文字列リテラル

 シングルクォート(')またはダブルクォート(")で囲むことで文字列を表します。ES6からは、バッククォート(`)も使用できます(`は、文字列中に ${変数名} の形式で変数や定数を挿入できます)。


'こんにちは'
"こんにちは"
`こんにちは ${name}`

数値リテラル

 数値を表すときに使うリテラル(0〜9)です。10進数以外でも表現できます。


150
-43
1.1

BigIntリテラル

 数値の後ろに付く n は、BigInt型のリテラルを表す記号です。


12345678910n;

真偽値リテラル

true、falseは、真偽値を表すリテラルです。


true
false

nullリテラル

 変数が参照を保持していないことを表すリテラルです。


null

オブジェクトリテラル

 新しいオブジェクトの作成を行います。{ } で表します。


{
	name: 山田太郎,
	age: 15
};

配列リテラル

 新しい配列の作成を行います。[ ] で表します。


[ 0, 1, 2, 3, 4, 5 ]

正規表現リテラル

 新しい RegExpオブジェクトの作成を行います。/ / で表します。


/ab+c/

関数リテラル

 新しい関数の宣言を行います。functionというキーワードを使います。


let abc = function () {
	...
};

 ここで挙げたリテラルの種類については用語として覚えるよりも、実際にこれらのリテラルを使ってコードが書けるようになれば問題ないため、参考程度に捉えておいてください。