PHP

php.ini is the main configuration file that determines PHP's behavior and settings.

php.ini

php.iniとは

 php.iniは、PHP(Hypertext Preprocessor)のメイン設定ファイルであり、PHPの動作や機能を制御するためのさまざまな設定項目(ディレクティブ)が含まれています。このファイルを編集することで、PHPのパフォーマンス、セキュリティ、機能性を調整することができます。

php.iniの場所

 php.iniの場所は、PHPのインストール方法やオペレーティングシステムによって異なります。一般的な場所は以下の通りです。

Linux/Unixの場合
Windowsの場合

 現在使用している php.iniの場所を確認するには、phpinfo()関数を使用して出力された情報内の「Loaded Configuration File」を参照してください。

php.iniの主な設定項目

 php.iniには多数の設定項目がありますが、以下は特によく使用される重要なディレクティブです。

memory_limit
max_execution_time
error_reporting
display_errors
log_errors
upload_max_filesize
post_max_size
date.timezone
session.save_path

php.iniの編集方法

  1. バックアップの作成
  2. テキストエディタで開く
  3. 設定の変更
  4. ファイルの保存

設定の反映

 php.iniを編集した後、変更を反映させるために PHPを再起動する必要があります。ウェブサーバーと連携している場合は、ウェブサーバー自体の再起動が必要になることもあります。

Apacheの場合
コマンド:sudo systemctl restart apache2
NginxとPHP-FPMの場合
コマンド:sudo systemctl restart php7.4-fpm(バージョンに応じて変更)

設定の確認

 変更が正しく反映されているか確認するために、phpinfo()関数を使用します。

PHP

<?php
	phpinfo();
?>

 このスクリプトを実行すると、現在の PHP設定がすべて表示されます。

セキュリティ上の注意点

display_errorsをOffに設定
適切なエラーロギング
ファイルアップロードの制限

パフォーマンスの最適化

OPcacheの有効化
メモリリミットの適切な設定

マルチPHP環境での注意

 サーバーに複数の PHPバージョンがインストールされている場合、バージョンごとに php.iniが存在します。正しいバージョンの php.iniを編集するよう注意が必要です。

その他の設定

extensionディレクティブ
include_path

まとめ

 php.iniは PHPの動作全般を制御する非常に重要なファイルです。適切な設定を行うことで、アプリケーションのパフォーマンス向上やセキュリティ強化が可能となります。設定変更の際は、必ずバックアップを取り、変更内容を慎重に検討してください。