自然

なぜバナナは曲がっているの?

まず答え

よく見かけるバナナは、房についた実が育つ途中で上向きに向きを変えるため、曲がっています。植物が重力を手がかりに成長の向きを変える「重力屈性」が、曲がる理由の一つとして説明されています。光に向かって伸びるためとする説明もあるので、太陽の光だけが原因とは言い切れません。

30秒でわかる

バナナの実は、花が咲いたあとに房の中で育ちます。房全体が下向きに垂れていても、一本ずつの実は成長するうちに先端を上へ向けていきます。向きを変えながら長くなることで、まっすぐではなく弧を描く形になります。

若いバナナの実が房から下向きに伸び、成長するにつれて先端を上へ向け、カーブした形になるまでを3段階で示した図。
実が伸びる向きを変えることで、バナナのカーブができます。重力や光との関係は、資料によって説明が異なります。

重力屈性ってなに?

植物が重力を感じ取り、それに反応して伸びる方向を変える性質です。根は重力の向きへ、茎は重力と反対の向きへ伸びる傾向があります。このように、植物は重力を「どちらが下か」を知る手がかりにします。バナナの実も重力に反応して上向きに育つ、と説明する植物資料があります。

光に向かって曲がるの?

若いバナナが光の方向へ伸びるため、と説明する資料もあります。実際、植物の成長には光が手がかりになることもあります。一方、バナナの実の向きを重力への反応として説明する資料もあります。資料によって説明の焦点が違うため、「太陽を追いかけるから」と一つの理由だけに決めつけないことが大切です。

曲がり方は成長の記録

バナナが熟してから、硬い実が急に折れ曲がるわけではありません。実が伸びている間に先端の向きが少しずつ変わり、その形が残ります。先にできた部分と後から伸びた部分の向きが少し違うので、全体がゆるやかなカーブになるのです。

どのバナナも同じ形?

バナナには多くの種類があり、実の形もさまざまです。たとえば太平洋地域のマオリ系バナナには、まっすぐなものや、少しだけ曲がったものがあります。スーパーでよく見る形は、すべてのバナナに共通する決まりではありません。

ここがポイント

バナナのカーブは、実が育つ途中で向きを変えることでできます。重力への反応はその説明の一つで、光に向かう成長を挙げる資料もあります。種類によって形も変わります。

参考資料