なぜ冷たいものを食べると頭がキーンとするの?
まず答え
とても冷たい食べ物や飲み物が、口の奥やのどの奥に触れると、短い頭痛が起こることがあります。口が冷えたはずなのに額やこめかみが痛むため、「頭がキーンとする」と感じます。
しくみ
冷たいものが上あご(口の中の天井)やのどの奥に触れると、その場所の感覚神経が急な冷たさを感じます。神経はその情報を脳へ伝えます。そのあと、人によっては額やこめかみに短い痛みが起こります。
この頭痛は「冷たい刺激による頭痛」と呼ばれ、英語では「brain freeze(ブレイン・フリーズ)」や「ice-cream headache」とも呼ばれます。頭痛の種類を分ける国際的な基準では、冷たい食べ物や飲み物が上あごやのどの奥に触れたあと、額やこめかみに起こる短い痛みとして説明されています。
なぜ口ではなく頭が痛むの?
口や顔の感覚を脳へ伝える神経の一つに「三叉神経」があります。上あごからの刺激が、顔や頭の痛みとして感じられることがあります。刺激を受けた場所とは別の場所に痛みを感じることを「関連痛」といいます。
上あごに冷たい刺激を与えた実験では、こめかみなどに痛みが出た人がいました。ただし、冷たさがどのように頭痛につながるのかは、まだ完全にはわかっていません。脳の血流の変化も研究されていますが、結果はそろっていません。
起きたときは?
冷たいものを食べたり飲んだりするのをいったんやめると、多くの場合は短い時間でおさまります。頭痛の種類を分ける国際的な基準では、冷たい刺激をやめてから10分以内におさまる頭痛として説明されています。砕いた氷を一気に食べると特に起きやすいとされていますが、アイスクリームをゆっくり食べても起きることがあります。
ここがポイント
頭の中が本当に凍っているわけではありません。口やのどへの冷たい刺激が、額やこめかみに一時的な痛みを起こす現象です。痛みを感じる場所や起こりやすさには個人差があります。