なぜ猫はゴロゴロ喉を鳴らすの?
まず答え
猫のゴロゴロ音は、息が通るときに喉頭(のどの奥にある、声を出す部分)が振動して生まれます。猫同士や人とのやりとりにも使われますが、いつも同じ気持ちを表す音とは限りません。
音はどうやって出るの?
猫が息を吸ったり吐いたりするとき、喉頭の中で声帯を含む組織が細かく振動し、低い音が続きます。ゴロゴロ音は、ふつう息を吸うときにも吐くときにも聞こえます。
2023年の実験では、猫から取り出した喉頭に空気を通すと、神経からの信号がない状態でも、ゴロゴロ音に近い低い振動が生まれました。この結果は、神経の命令で喉頭の筋肉を動かすことだけが音の仕組みだという説明に、新しい問いを加えています。ただし、取り出した喉頭の実験だけで、生きた猫がいつ、どうやって音を調整するのかまで解明されたわけではありません。
どんなときに鳴らすの?
猫は、慣れた人のそばでくつろぐときや、猫同士であいさつするとき、授乳中など、さまざまな場面でゴロゴロ鳴らします。食べ物を求める鳴き声には、ふつうのゴロゴロ音に高い音が重なることがあり、人にはより急いで世話を求めるように聞こえるという研究もあります。
うれしいときだけ?
いいえ。猫は痛みを感じているときにもゴロゴロ鳴らすことがあります。そのため、音だけで「安心している」「元気だ」とは判断できません。姿勢や耳、しっぽ、食べ方など、その場の様子や普段との違いも合わせて見ることが大切です。
ゴロゴロ音には、猫同士や人との連絡など複数の役割があると考えられていますが、すべての猫に共通する一つの理由はまだわかっていません。