科学

なぜ火星は赤く見えるの?

まず答え

火星では、鉄を含む赤茶色のちりが地面を広くおおっています。風でその一部が空中にも舞うため、遠くから見ると火星全体が赤っぽく見えます。

赤茶色や茶色の地表が見える火星のカラー画像。
NASAが人の目に近い色で表した火星の画像です。赤茶色だけでなく、茶色っぽい場所も見えます。画像:NASA / Jim Bell、Justin Maki、Mike Wolff

ちりはなぜ赤いの?

鉄が酸素などと反応すると、赤茶色の鉱物(岩石をつくる物質)になることがあります。地球で鉄がさびるのと似た変化です。火星の岩や地面にも鉄を含む鉱物があり、細かいちりになって風で広がります。

新しい研究でわかってきたこと

2025年の研究では、「フェリハイドライト」という鉄と水分を含む鉱物(岩石をつくる物質)が、火星の赤いちりの主な成分かもしれないという証拠が示されました。研究チームは、探査機や探査車の観測と、地球の研究室で作った火星のちりに似た試料を比べました。

この鉱物が火星に広くあるなら、火星には今より水が多かった時代があった可能性があります。ただし、どの鉱物がどれくらい赤さを生んでいるのか、どうできたのかは、まだ調べられています。この研究だけで、昔の火星に生命がいたとわかったわけではありません。

火星は赤一色ではない

NASAによると、火星の地表には赤茶色のほか、茶色、金色、黄土色なども見られます。場所によって岩や鉱物が違うためです。「赤い惑星」という呼び名は、地面がすべて同じ赤色という意味ではありません。

参考資料