なぜフライパンの取っ手は熱くなりにくいの?
まず答え
フライパンの取っ手は、本体から手元へ熱が移る速さを小さくするように作られていることが多いからです。素材、取っ手の長さや太さ、鍋とのつなぎ方、熱源からの距離などが関係します。
30秒でわかる
火にかけたフライパンの熱は、金属の本体から取っ手へ少しずつ伝わります。熱を伝えにくい素材や、細長くて熱源から離れた形なら、手で持つ場所まで熱が届くのに時間がかかります。そのため、本体が熱くても取っ手の先は比較的さわりやすい温度に保たれます。
そもそも熱が伝わるとは?
温度の高い部分から低い部分へ熱エネルギーが移ることを、熱の移動といいます。固体の中では、となり合う原子や分子の動きが伝わる熱伝導が大きな役割を持ちます。
熱の伝わりやすさは素材によって異なります。金属の中でも違いがあり、木や空気のように熱を伝えにくいものもあります。取っ手には、熱が手元へ届きにくい性質を持つ素材や部品が使われることがあります。
取っ手の形や長さも関係する
熱が通る道が長いほど、また通り道が細いほど、同じ時間に移る熱は小さくなりやすいです。そのため、取っ手を本体から離して持てる長さにしたり、つなぎ目の形を工夫したりすると、手元へ熱が届く速さを抑えられます。
取っ手の周りの空気へ熱が逃げることも、温度が上がる速さに関係します。ただし、これは冷却装置のように取っ手を冷やしているわけではありません。時間がたてば、熱は取っ手全体へ広がります。
よくある勘違い
「取っ手は熱くならないから、いつでも素手で持てる」という意味ではありません。金属の取っ手は長く加熱すると熱くなりやすく、炎が取っ手に当たったり、オーブンで使ったりすると、短い時間でも高温になることがあります。
ここがポイント
取っ手の温度は、素材や形だけでなく、火力、加熱時間、コンロの大きさ、取っ手の向き、製品の使用条件でも変わります。熱いフライパンを動かすときは、取扱説明書に従い、必要なら乾いた厚手の布やミトンを使い、取っ手をコンロの外側へ向けないようにします。