プログラムを記述していると、コードとして実行したくないが、コードの説明やメモなどをプログラム内に記述したい場合があります。そのような時にコメントを使います。JavaScriptのコメントの書き方には、2通りの記述方法があり、それぞれ次のように記述します。
ダブルスラッシュ(//)を使用すると、ダブルスラッシュから行末までの間にある文字列をコメントとして、プログラムの実行対象外にできます。具体的には、次のように使います。
<script>
// これはコメント。プログラムとして実行されません。
window.alert("hello"); // ダブルスラッシュより前のコードは実行されます。
// window.alert("hello"); この場合は文の先頭からコメントとなるため、この行のコードは実行されません。
</script>
複数行や一定の区間をコメントにしたい場合には、/* と */ でコメントにしたい場所を囲みます。この C スタイルのコメントは複数行にまたがることはできますが、入れ子にすることはできません。具体的には、次のように使います。
<script>
/*
この区間はコメントです。
この区間はコメントです。
*/
window.alert("hello" /* 文中でもコメントを記述できます。 */);
</script>
コメントを使ってメモを書いて残しておくと、長い JavaScriptのソースを書いた時に後で編集をする際に、役に立ちます。
また、他の人に自分が書いたスクリプトを見せる場合などは、説明を付けておくと理解してもらいやすくなります。
コメントは、説明だけでなくミスを捜すデバッグにも使えます。その際に、プログラムのコードを一時的にコメントにすることをコメントアウトと呼びます。プログラミングや開発でよく使われる言葉なので覚えておきましょう。
<script>
// window.alert("hello"); // 一時的に実行したくないため、先頭にダブルスラッシュを追加(実行可能なコードに戻すときには // を削除)
</script>