JavaScript

onAbort

 onAbortは、画像やフレームなどのリソースの読み込みが中断された場合に発生するイベントハンドラーです。具体的には、ユーザーがページの読み込みを中断した場合や、ページの読み込み中にエラーが発生した場合などにトリガーされます。

 onAbortイベントは以下のように HTMLの img要素や frame要素などに対して設定することができます。


<img src="example.jpg" onabort="myFunction()">

 この場合、myFunction()は画像の読み込みが中断された際に実行されます。onAbortイベントは、他の JavaScriptのイベントと同様に addEventListener()メソッドを使用しても設定できます。


document.getElementById("myImage").addEventListener("abort", myFunction);

 onAbortイベントは、主に画像やフレームなどの外部リソースが中断された場合の処理に使用されます。例えば、画像が正しく表示されなかった場合に代替の画像を表示するなどの処理を行うことができます。

使用例

 例えば、以下のような HTMLがあったとします。


<img id="myImage" src="example.jpg">

 この場合、画像の読み込みが中断された際に代替の画像を表示するために、以下のような JavaScriptを追加することができます。


document.getElementById("myImage").onabort = function() {
	this.src = "fallback.jpg";
};

 このコードでは、myImage要素の onabortイベントに対して、無名関数を割り当てています。この関数では、中断された画像の代わりに fallback.jpg を表示するように、img要素の src属性を変更しています。

 また、addEventListener()メソッドを使用して onAbortイベントを設定する場合は、以下のように書くことができます。


document.getElementById("myImage").addEventListener("abort", function() {
	this.src = "fallback.jpg";
});

 これにより、画像の読み込みが中断された場合に代替の画像を表示する処理が行われます。

onAbortとonabort、aとAは使い分け方があるの?

 JavaScriptにおいて、onAbortとonabortは同じイベントを表すものであり、区別する必要はありません。JavaScriptにおいて、イベント名は大文字小文字を区別しません。そのため、onAbort、onabort、OnAbort、oNAbOrTなどいずれの表記でも同じイベントを表します。

 ただし、JavaScriptの命名規則に従って、イベント名を含むプロパティやメソッドの場合は、一般的にキャメルケースで表記することが推奨されています。つまり、onabortは小文字で始まるイベント名であると同時に、onabortプロパティやonabortメソッドの表記にも使用されることがあります。

 したがって、イベント名を表す場合は大文字小文字を区別せず、プロパティやメソッド名を表す場合はキャメルケースで表記することが一般的です。ただし、JavaScriptにおいては正確性が求められるため、プロパティやメソッド名に関しても、コード内で一貫していることが重要です。

キャメルケースとは?

 キャメルケースとは、複数の単語を連結した際に、最初の単語を小文字で書き、それ以降の単語の最初の文字を大文字で書く命名規則のことを指します。

 例えば、firstName や totalAmount などがキャメルケースになります。これは、単語を繋げる際に、各単語がどこで区切られているかが明確にわかり、読みやすいコードを書くことができるため、プログラマーにとって重要な命名規則の1つです。

 キャメルケースは、JavaScriptに限らず多くのプログラミング言語で用いられており、関数や変数、オブジェクトなどの命名に広く使われています。また、HTMLや CSSなどのフロントエンドの開発でも、クラス名や ID名などの命名に用いられることがあります。