人体・生命

なぜ赤血球は酸素を運べるの?

まず答え

赤血球の中には、酸素を一時的につかむヘモグロビンがたくさんあります。肺で受け取った酸素を血液に乗せ、体の細胞へ届けるためです。

  1. 1. 肺で受け取る

    肺から血液に入った酸素を、ヘモグロビンがつかみます。

  2. 2. 血液で運ぶ

    酸素をつかんだヘモグロビンを含む赤血球が、血液の流れに乗って進みます。

  3. 3. 細胞へ渡す

    細胞の近くで、ヘモグロビンが酸素を手放します。

  • 酸素
  • 赤血球
  • ヘモグロビン
肺で酸素を受け取り、血液で運び、体の細胞へ渡す流れです。図はしくみを簡略化しています。

ヘモグロビンが酸素をつかむ

ヘモグロビンは、赤血球の中に多く含まれるたんぱく質です。ヘモグロビンには、鉄を含む「ヘム」という部分があります。酸素は、その鉄に一時的に結びつきます。血液に溶けて運ばれる酸素もありますが、大部分はヘモグロビンに結びついて運ばれます。

肺で受け取り、細胞へ渡す

肺では、空気から血液へ移った酸素をヘモグロビンが受け取ります。赤血球は血液の流れに乗って体を巡ります。

体の細胞が酸素を使うと、細胞の近くでは酸素が少なくなります。その差で酸素がヘモグロビンから離れ、細胞へ移ります。さらに、よく働く細胞の近くは二酸化炭素が多く、温度も高めです。こうした違いも、ヘモグロビンが酸素を手放すのを助けます。肺に戻ると、また酸素を受け取れます。

赤血球は運び役に向いた形

赤血球は成熟する途中で核をなくします。その分、ヘモグロビンを多く入れられます。また、中央がくぼんだ薄い円盤の形は、酸素や二酸化炭素が出入りする面を広くします。柔らかく形を変えられるため、細い血管も通れます。

二酸化炭素も肺へ戻す

細胞でできた二酸化炭素も血液で肺へ戻ります。二酸化炭素の多くは、血液に溶けやすい形(重炭酸イオン)に変わって運ばれます。赤血球はこの変化を助けます。少しはそのまま血液に溶け、一部はヘモグロビンにも結びつきます。肺で二酸化炭素に戻り、息と一緒に体の外へ出ます。

参考資料