なぜ熱が出るの?
まず答え
発熱は、感染などに対して体が起こす反応の一つです。脳が体温の「目標」を一時的に上げ、体はその温度に近づこうとします。この変化は体を守る働きを助け、一部の細菌やウイルスが増えにくくなることがあります。
発熱は病気そのもの?
発熱のきっかけは感染が多いですが、薬や炎症(体が刺激や傷に反応すること)の場合もあります。一方、暑い場所や激しい運動で熱が体にたまり、体温が上がりすぎる「高体温」は、発熱とはしくみが違います。暑さによる体調不良を熱中症といい、重い場合は意識に変化が出ることもあります。体温は時間帯や測る場所でも変わるため、数字だけで原因を決めることはできません。発熱と高体温の違いや寒気のしくみは、「なぜ熱が出ると寒気がするの?」で説明しています。
発熱したときは?
水分をとって休み、呼吸や飲めているかなど、体調の変化を見ます。熱の高さだけでは、原因や病気の重さは決められません。高い熱が続く、呼吸が苦しいなど、心配な変化があるときは医療機関へ相談してください。
暑さのあとに様子がおかしいときは?
暑い場所にいたあとや激しい運動のあとに、意識がぼんやりする、けいれんする、呼びかけへの反応がおかしい場合は、熱中症の重い症状かもしれません。すぐに地域の救急番号へ連絡してください。助けを待つ間は、涼しい場所へ移し、服をゆるめます。皮ふに冷たい水をかけて風を送る、ぬらした布を当てるなどして、体をできるだけ早く冷やしてください。意識がはっきりしていて、自分で飲み込める場合だけ、水分を少しずつとらせます。意識がぼんやりしている、けいれんしている、吐いている、飲み込めない場合は、口から何も与えないでください。熱中症による体温上昇に、熱を下げる薬(解熱薬)は効かず、害になることがあります。
生後3か月未満の赤ちゃんは早めに相談
生後3か月未満の赤ちゃんは、38℃以上の発熱があれば、元気そうでもすぐに医療機関へ連絡してください。体温は測る場所や方法で数値が変わるため、測り方や連絡先は、かかりつけ医や地域の案内に従ってください。薬の種類や量は年齢や体調で異なります。
参考資料
- MedlinePlus: Fever
- MedlinePlus Medical Encyclopedia: Fever
- MedlinePlus Medical Encyclopedia: 赤ちゃん・乳児の発熱
- MSDマニュアル プロフェッショナル版:発熱
- MedlinePlus Medical Encyclopedia:熱による緊急事態
- 厚生労働省:熱中症が疑われる人を見かけたら応急処置
- American Heart Association・American Red Cross: 2024 First Aid Guidelines(英語)
- こども家庭庁:保育所における感染症対策ガイドライン(2023年一部改訂)
この記事は一般的な知識の紹介であり、診断や治療の代わりにはなりません。