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q 要素

 q要素は、引用文を表します。この要素は、あくまでもフレーズにしか使ってはいけません。複数のフレーズを含むようなブロックとして使うべきではありません。その場合は、blockquote要素を使ってください。

q 要素の概要

カテゴリー
フロー・コンテンツ
フレージング・コンテンツ
コンテンツ・モデル
フレージング・コンテンツ
利用可能な場所
フレージング・コンテンツが期待される場所
タグの省略
不可。開始と終了タグの両方が必要。
要素固有の属性
cite
引用元の URL を指定します。
標準的なスタイル

q:before {
	content: open-quote;
}
q:after {
	content: close-quote;
}

使用例

q 要素のマークアップ例


<p>アインシュタインは<q>人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。</q>と言ったそうだ。これは私が大好きな名言だ。</p>

q 要素のマークアップ例のサンプル

アインシュタインは人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。と言ったそうだ。これは私が大好きな名言だ。

 q要素に入れる文の前後に、ダブルクォーテーションや鉤括弧(「」)のような引用符を入れるべきではありません。最新のほとんどのブラウザでは、レンダリング時に q要素の文の前後に引用符を自動的に挿入するからです。通常は、ダブルクォーテーションが使われます。

 ただし、古いブラウザでは引用符を入れてくれません。そのため、次のようなスタイルシートを用意して、文字を斜体にして、若干のマージンを入れてあげると、引用文を区別しやすくなるでしょう。

引用文のスタイル例


q {
	margin-left: 0.5em;
	margin-right: 0.5em;
	font-style: italic;
}

引用文のスタイル例を適用したサンプル

アインシュタインは人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。と言ったそうだ。これは私が大好きな名言だ。

 英語圏ではよく引用符としてダブルクォーテーションが使われますが、日本では鉤括弧がよく使われます。Internet Explorer 8は、ページの言語に応じた引用符が自動的に採用されますので、日本語のページであれば、デフォルト・スタイルのままでも鉤括弧が採用されます。しかし、その他のブラウザは言語に関わらず引用符にダブルクォーテーションが採用されます。もし、どのブラウザでも引用文を鉤括弧で囲みたい場合は、スタイルシートで次のように指定するのが良いでしょう。

鉤括弧のスタイル例


q:before {
	content: '「';
}
q:after {
	content: '」';
}

鉤括弧のスタイル例を適用したサンプル

アインシュタインは人の価値とは、その人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる。と言ったそうだ。これは私が大好きな名言だ。

cite 属性

 この属性は、引用元を参照できるようなページなどがあれば、その URLを指定します。特に Webページに記載された文章を引用する場合には、cite属性を使って、その URLをマークアップするべきです。

cite 属性のマークアップ例


<p>総務省の<cite>トラヒックからみた我が国の通信利用状況</cite>によると、<q cite="http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/36057.html">IP電話発信による通信回数、通信時間はともに、他の通信と比較して伸びが顕著。</q>と報告されている。</p>

cite 属性のマークアップ例のサンプル

総務省のトラヒックからみた我が国の通信利用状況によると、IP電話発信による通信回数、通信時間はともに、他の通信と比較して伸びが顕著。と報告されている。