HTML

HyperText Markup Language rp element.

rp 要素

 rp要素は、ruby要素に対応していないブラウザに対して、ルビに括弧を付けるために使います。

rp要素のマークアップ例のサンプル

私は 戸簾(とみす) 凰太(おうた) です。

HTML source


<p>私は
<ruby>
	戸簾<rp>(</rp><rt>とみす</rt><rp>)</rp>
	凰太<rp>(</rp><rt>おうた</rt><rp>)</rp>
</ruby>
です。</p>

 これを ruby要素に対応していないブラウザで表示させると、次のようにレンダリングされます。

Firefoxでのレンダリング例

Firefoxでのレンダリング例

 ruby要素に対応したブラウザでは、この rp要素は無視されることになっています。見た目はルビそのものではありませんが、日本語の文章として不自然さはありません。さらに、ruby要素に対応した Chrome であれば、次のようにレンダリングされます。

Chromeでのレンダリング例

Chromeでのレンダリング例

 このように、rp要素は、ルビを表すためのプログレッシブ・エンハンスメントを実現してくれるのです。つまり、非対応のブラウザであれば、それなりに、そして、対応ブラウザであれば、より良くレンダリングされるわけです。

 2013年6月現在の最新版で、Google Chrome、Internet Explorer、Safari 以外のブラウザは ruby要素のレンダリングをサポートしていないため、ルビをマークアップするには、rp要素を使ってルビ・テキストを括弧で囲むのが現実的と言えるでしょう。

rp要素の概要

カテゴリー
なし
コンテンツ・モデル
フレージング・コンテンツ
利用可能な場所
ruby要素の子として、rt要素の直前か直後でなければいけません。
開始タグ
必須
終了タグ
該当の rp要素の直後に rt要素または rp要素が来る場合、または、該当の rp要素が親要素の中で最後の要素となる場合に省略することができます。
要素固有の属性
なし
標準的なスタイル
rp {
	display: none;
}