HyperText Markup Language strong element.
strong要素は、強い重要性を伝えるテキストの範囲を表します。strong要素でテキストの一部の重要性を変更しても、文自体の意味は変更されません。
HTML4では、em要素と同様に強調を表していました。また、HTML4では強調と重要性が区別されておらず、いずれの場合も、em要素も strong要素も利用可能でした。
これに対して、HTML5では、em要素と strong要素のセマンティクスが明確に分離されました。strong要素は強調というセマンティクスを失い、その代わり、重要性というセマンティクスが与えられました。
em要素と違い、使う場所が違えば意味が変わるような場所に使わなければいけないわけではありません。純粋に、読者に対して重要性を訴えたいところに strong要素を使って構いません。
また、strong要素は、em要素と同様に、strong要素をネストする事で、重要性の度合いを高める事が出来ます。
strong {
font-weight: bold;
}
strong要素の利用例
<p><strong>注意:最近、第三者によるなりすましの被害が急増しています。被害を受けた方のほとんどは、容易に推測できるパスワードを設定されています。パスワードには<strong>ランダムな文字列を設定</strong>するようにしてください。また、<strong>定期的にパスワードを変更</strong>していただきますよう、お願い致します。</strong></p>
strong要素の利用例のサンプル
注意:最近、第三者によるなりすましの被害が急増しています。被害を受けた方のほとんどは、容易に推測できるパスワードを設定されています。パスワードにはランダムな文字列を設定するようにしてください。また、定期的にパスワードを変更していただきますよう、お願い致します。
このサンプルは、ログイン画面に記載する注意喚起分を想定したものです。このフレーズ全体が strong要素でマークアップされ、会員に対して重要性を訴えています。さらに、会員にお願いしたい点について、strong要素でさらに重要性を訴えています。
ただし、strong要素をネストして、セマンティクス上「さらに重要」と意味付けても、見た目は、上記サンプルのように、全体が太字になっただけで、どこが「さらに重要」なのかわからないため、CSSを使って、色分けする等の工夫が必要かもしれません。
ここでは、「strong要素の中にある strong要素は赤い文字にする」という CSSの設定を使って色分けしてみました。
色分けに使った CSS
strong strong {
color: red;
}
strong 要素の利用例のサンプル2
注意:最近、第三者によるなりすましの被害が急増しています。被害を受けた方のほとんどは、容易に推測できるパスワードを設定されています。パスワードにはランダムな文字列を設定するようにしてください。また、定期的にパスワードを変更していただきますよう、お願い致します。