HTML
The HTML <big> element makes text render larger, but it is obsolete in modern HTML; use CSS for sizing and choose semantic elements for meaning.
big
<big> は文字を「1段階だけ大きく見せる」ための見た目専用の要素ですが、現在のHTMLでは非推奨(obsolete)なので、実務では使わず CSS でサイズ指定に置き換えるのが基本です。
このページでできるようになること
<big> が「何をする/何をしない」か(見た目だけ・意味は増えない)を説明できる
<big> が非推奨な理由(セマンティクス/保守性/アクセシビリティ)を説明できる
- 代替として
font-size や見出し、強調(<strong>)などを目的で使い分けられる
- 「大きくしたいだけ」の要件を、コンポーネントとして破綻しない形(CSSクラス)にできる
- 試験対策:非推奨要素の扱いと「見た目と意味の分離」をひっかけ回避できる
まずは直感:<big> って何?
ざっくり言うと、<big> は「この部分だけ文字を大きく表示してね」という見た目の指定です。
- 意味(セマンティクス)は増えない:強調でも見出しでもない
- ブラウザが勝手にサイズを決める:多くの環境で
font-size を少し上げる表示になる
- 今は使わないのが基本:HTMLの現在の仕様では非推奨(obsolete)
正確な定義(仕様に沿った説明)
何のために存在したか
<big> は、CSSが一般化する前の時代に、文中の一部を「少し大きく」見せるためのプレゼンテーション要素として使われていました。
現在の位置づけ(重要)
現在のHTMLでは <big> は非推奨(obsolete)の扱いです。多くのブラウザは互換のために表示自体はしますが、新規のHTMLとしては使わないのが前提です。
できること / できないこと(制約)
- できること
-
- 文字を「少し大きく」表示する(見た目の変化)
- インライン要素として文中で使える
- できないこと(重要)
-
- 強調や重要度などの意味を付ける(支援技術に重要度が伝わるわけではない)
- タイポグラフィの設計を一貫させる(サイト全体のスケールは CSS の役割)
- 将来の保守で「なぜ大きいのか」をコードから読み取れるようにする(意図が残りにくい)
影響範囲(レイアウト/描画/ユーザー操作/アクセシビリティ)
- レイアウト
- 文字が大きくなる分、行高や折り返し位置が変わることがあります(狭幅で崩れやすい)。
- 描画
- 既定のスタイル(ユーザーエージェントスタイル)に依存します。表示結果を統一したいならCSSで指定します。
- ユーザー操作
- 操作の機能は持ちません。
- アクセシビリティ
- 見た目だけの強調は、スクリーンリーダー利用者に「重要」などの意味が伝わりません。重要度を伝えたいなら
<strong> や構造(見出し)で表現します。
基本の書き方(ただし非推奨)
<big> は非推奨なので、ここは「読めるようにする」ための最小例として扱います(新規実装では次の「代替」を使います)。
最小サンプル(コピペ用)
<p>通常の文。<big>ここだけ少し大きい</big>。</p>
デモ:<big> と CSS の違い
<big>(非推奨:見た目だけ)
通常の文。ここだけ少し大きい。続きの文。
通常の文。Big は意味を増やしません。
互換のため表示はされやすいですが、新規HTMLとしては使いません。
CSSで代替(推奨:意図をクラス名に残す)
通常の文。ここだけ少し大きい。続きの文。
通常の文。重要なら strong(意味+見た目)。
見た目はCSS、意味はHTML(strong・見出しなど)で表現します。
実務での使いどころ(どう置き換える?)
結論:目的を3つに分けて選ぶ
- 目的:文中の一部を少し目立たせたい(重要ではない)
<span class="uBig"> + font-size(見た目をCSSに逃がす)
- 目的:重要度を上げたい(意味として強調したい)
<strong>(必要ならCSSで見た目も調整)
- 目的:その段落の見出し・構造として大事
<h1>〜<h6> や <dt> など、適切な構造の要素(見出しレベルは文書構造で判断)
よくある事故/症状 早見表
- 症状:なぜかデザインが揃わない
- 原因候補:
<big> の既定スタイルが環境差で揺れる。回避:<big> をやめて CSS の font-size に寄せる。
- 症状:大きくしている理由が追えない
- 原因候補:プレゼン要素に「意図」が残らない。回避:クラス名に意図を残す(例:
.lead、.uBig)。
- 症状:読み上げ上は重要に聞こえない
- 原因候補:見た目だけの強調。回避:重要度を伝えたいなら
<strong>、構造なら見出しを使う。
試験で問われやすいポイント(HTML5プロ レベル1)
<big> は見た目目的の要素で、現在のHTMLでは非推奨(obsolete)という扱いである
- 見た目の調整は CSS(
font-size)に寄せ、HTMLは構造と意味(見出し/強調)に寄せる
- 「大きい=見出し」ではない:見出しは
<h1>〜<h6>、重要度は <strong> といった役割で判断する
- 非推奨要素は「表示されることがある」点がひっかけ:動く/表示されると推奨されるは別
まとめ:迷ったときの判断軸(短いチェックリスト)
- 「大きくしたい」だけ →
span + font-size(クラス名に意図を残す)
- 重要度を伝えたい →
strong(必要ならCSSで見た目も足す)
- 構造として大事 → 見出しなど適切な要素(見た目はCSSで調整)
<big> を見かけた → 互換目的の古いHTMLの可能性。新規では使わない