ITパスポート 問題と回答

従来の金融情報システムは堅牢性が高い一方、柔軟性に欠け、モバイル技術などの情報革新に追従したサービスの迅速な提供が難しかった。これを踏まえて、インターネット関連技術の取り込みやそれらを活用するベンチャー企業と組むなどして、新たな価値や革新的なサービスを提供していく潮流を表す用語として、最も適切なものはどれか。

ア オムニチャネル

イ フィンテック

ウ ブロックチェーン

エ ワントゥワンマーケティング


正解の解説

従来の金融システムと新たな潮流

  • 従来の金融情報システムは高い堅牢性を備えている一方で、モバイル技術など新たな情報革新に素早く対応しにくいという課題がありました。
  • そのため、インターネット関連技術を取り込んだり、それらを活用するベンチャー企業と提携したりして、新しい価値や革新的なサービスを生み出す動きが重要になっています。

フィンテックの意味と文脈

  • フィンテック(Fintech) は 「Finance(金融)」と「Technology(技術)」を組み合わせた造語」 で、IT技術を活用し、迅速かつ柔軟に金融サービスを提供・革新する流れを表しています。
  • スマホ決済やオンライン融資、仮想通貨・ブロックチェーンを活用した送金など、幅広い領域で新しいビジネスが生まれていることがフィンテックの特徴です。
  • 問題文で述べられている「モバイル技術を使った革新的サービス」や「ベンチャー企業と組んで新たな価値を創出する潮流」に最も合致するのがフィンテックです。

正解:イ


不正解の選択肢について

ア:オムニチャネル

  • オムニチャネルとは、「実店舗」「ECサイト」「スマートフォンアプリ」など、あらゆる販売チャネルを統合・連携し、消費者がいつでもどこでもシームレスに買い物できる仕組みを作る概念です。
  • 主に 小売・流通業界でのマーケティングや販売戦略 として使われる用語なので、金融分野の新技術やサービス革新を直接示すわけではありません。

ウ:ブロックチェーン

  • ブロックチェーンは、仮想通貨(暗号資産)の基盤技術であり、分散型台帳技術の総称です。
  • フィンテック関連の技術の一つとして非常に注目されていますが、「金融業界の革新的サービス提供の大きな潮流そのもの」を表す言葉 というよりは、その中で活用される 個別の要素技術 の名称です。

エ:ワントゥワンマーケティング

  • ワントゥワンマーケティングとは、顧客一人一人のニーズや嗜好を分析・理解し、その個別ニーズに合わせた最適なアプローチを行うマーケティング手法です。
  • 金融業界でも顧客データをもとに個別化した提案を行うケースはありますが、問題文が指している 「新技術を活用した金融サービスの変革」や「ベンチャー企業との連携」 を示す用語とは異なります。

まとめ

  • 問題文にある「金融情報システムの堅牢性と柔軟性のトレードオフ」「モバイル技術やベンチャーとの連携によるサービス革新」という文脈においては、フィンテック(Fintech) が最も的確な用語です。
  • オムニチャネルやワントゥワンマーケティングは主にマーケティング寄りの概念、ブロックチェーンはフィンテックを構成する技術の一例であり、「金融業界の変革を包括的に表す潮流」としてはフィンテックが妥当な答えとなります。